今月の主題 高脂血症の意味するもの
測定値
⑧血清脂質の測り方とその注意
福井 巌
1
1京府医大・臨床検査
pp.448-452
発行日 1974年4月10日
Published Date 1974/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205376
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はじめに
高脂血症の脂質検査として現在行なわれているのは,コレステロール,燐脂質,トリグリセライド(TG),遊離脂肪酸(FFA)とリポ蛋白の測定である.総脂質やエステル型総脂酸は化学構造も異なり,生理作用も異なるいろいろの脂質の総和であり,その意義があいまいであるため,各脂質の測定が容易になった現在,あまり測定されなくなった.
その他,血清脂質とくにTGの代謝に深い関係のある酵素としてリポプロテインリパーゼ(LPL)活性の測定や,脂肪負荷試験も行なわれているが,今回は誌面の都合で省略する.
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