特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
XI 感染症
4.化学療法との併用療法
細菌感染症における抗生剤の大量使用法—Carbenicillinを中心に
上田 泰
1
,
小林 千鶴子
1
1慈恵医大第三内科
pp.2018-2019
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205204
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最近Gram陰性桿菌による難治感染症の増加や宿主側の異常による感染症の増加が注目されている.これらの感染症に対して抗生剤療法の成果を挙げるための努力が種々検討されている.その一つに毒性が低く,大量に使用できる抗生剤のいわゆる「大量使用療法」が大きく注目されている.
現在,この目的にそう大量使用可能の抗生剤としてはPenicillin G, Carbenicillin, Sulbenicillin,Cephalothinなどがある.以下Carbenicillinを中心に大量療法の適応,注意点などについて略記する。
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