Japanese
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特集 院内感染—現状と対策
抗生剤の使用と耐性菌
Antibiotics and resistant bacteria
那須 勝
1
Masaru NASU
1
1大分医科大学第2内科
pp.1461-1466
発行日 1991年12月20日
Published Date 1991/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900690
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抗菌薬の使用と耐性菌の出現は,常に密接な関係がある.耐性菌は,使用された抗菌薬に耐性の細菌が菌交代現象として増殖してくる場合と,細菌そのものが耐性遺伝子を獲得しそれを発現させて耐性菌となり院内感染のかたちで拡がっていく場合とがある.両者ともに抗菌薬の使用が適正に行われていないと,常に起こり得る現象である.特に抗菌力の強いセフェム,カルバペネム,モノバクタムなどのβ-ラクタム薬,ニューキノロンなどの不用意な使用は,耐性菌の出現とその蔓延につながりかねない.院内感染の予防上,適正な抗菌薬療法が必要である.
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