特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
XI 感染症
4.化学療法との併用療法
化学療法剤相互併用の問題点
紺野 昌俊
1
1帝京大小児科
pp.2020-2021
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205205
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化学療法剤相互併用については,化学療法剤が開発された初期から,相乗作用があるとか,拮抗作用があるとかが,やかましく論議されてきた.しかし,それらの多くは試験管内実験であり,生体の中でも果たしてその通りに行くのかどうかということを,厳密な比較試験を行なった資料は少ない.抗結核剤および亜急性心内膜炎で一部行なわれていることは周知のことであるが,起炎菌の検出が困難な一般感染症では,現在の効果判定基準では行ない得べくもないことである.
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