特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
X 腎・泌尿器
6.外科治療の考えられる泌尿器疾患
前立腺肥大症の治療
小川 秋實
1
1東大泌尿器科
pp.1972-1973
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205185
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前立腺肥大症は前立腺の一部に腺腫を生じ,これが増大して尿道を狭めるために臨床症状が現われたものを指している。ただし前立腺に腺腫を生じても臨床症状を全く呈さないこともあり,その場合は治療の対象にならない.
前立腺肥大症の治療方針の決定には,1)愁訴の状態と程度,2)尿路性器合併症の有無,3)腎盂・尿管の状態,4)全身状態が関係するので,問診,理学的検査,尿検のほかに必ずIVPを行ない,必要に応じて全身状態に関して胸部X腺撮影,EKC,血液検査等を行なわなければならない.
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