今月の主題 抗生物質の使い方 1993
抗生物質の特徴と正しい使い方
抗ウイルス剤の使い方—アシクロビルの正しい使い方
西條 政幸
1
,
藤田 晃三
2
1名寄市立総合病院小児科
2旭川医科大学小児科
pp.1268-1269
発行日 1993年7月10日
Published Date 1993/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902180
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●アシクロビルは,単純ヘルペスウイルスや水痘帯状疱疹ウイルスが有しているウイルス性thymidine kinaseで燐酸化され3燐酸体になり,それがウイルスDNAに取り込まれることにより,ウイルスの増殖を抑制する.
●アシクロビルは,強い抗ウイルス活性に反し細胞毒性が低く,副作用も比較的少ない.
●アシクロビル療法の対象疾患の特徴を把握し,それに応じた使用法を選択する必要がある.
●ヘルペス脳炎,新生児ヘルペス,免疫不全状態での水痘は予後がきわめて悪いため,アシクロビル早期投与が重要である.
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