図解病態のしくみ
カルシウム代謝
森井 浩世
1
1阪市大第2内科
pp.1480-1481
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204981
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カルシウムは生体諸機能,すなわち骨形成,神経・筋の興奮,血液凝固,腎機能,ホルモン合成・分泌などに不可欠の要素である.カルシウムは生体において酸素,炭素,水素,窒素などについで多い元素であり,自然界にも広く分布しているので利用されやすい元素である.食塩から摂取されたカルシウムは腸管から吸収され,血中に入り,骨およびその他の組織と交換し,腎,腸から排泄されるが,これらの過程において多くの調節因子が関与しており,生体の恒常性が維持されている.
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