小児の診察
発育異常
村田 光範
1
1東女医大第二病院・小児科
pp.1304-1307
発行日 1973年10月10日
Published Date 1973/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204931
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はじめに
形態の変化は常に機能の変化を伴うと考えれば,発育障害のスクリーニングとして,身体(形態的)発育障害(以下単に発育障害)からアプローチするのも理にかなっている.それに,身体発育の評価は,誰にでも簡単にできるし,また客観性のある資料が得やすい.かくれた疾患の発見にも,身体発育の評価は大きな手掛かりを与えてくれる.しかしながら,日常診療では,身体計測すら十分に行なわれていないのが現状のように思われる.以下,日常診療でも可能なという点に留意して,発育障害について,私見を述べる.
必要な道具は,巻尺,体重計,身長計,簡単なX線装置位で,最も大切なのは,身体計測のみでも,大きな情報が得られると確信することである.
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