特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
VII.神経糸
5.神経検査のポイント
意識障害の診かた—経験例をもとにして
本多 虔夫
1
1横浜市民病院・内科
pp.1248-1251
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204271
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診断の意義
臨床家にとって,病歴と理学検査physical ex-aminationは正しい診断に達する出発点として非常に重要である.しかし患者に意識障害がある時には,十分に,信頼できる病歴を得ることが困難であることが多い.このような場合には,当然の結果として,より正確なphysical examinationを行なうことが要求される.ところが,意識障害患者は一般患者よりも非協力的であり,必ずしも一般患者と同様に診ていくことはできない.このような困難に直面し,さらに意識障害という重篤な症状におびやかされて,あわてないためにも,意識障害の診かたに精通することは重要なことであると思う.
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