今月の主題 意識障害へのアプローチ
意識障害の診断
軽い意識障害の診かた
原田 憲一
1
1東京大学医学部・精神神経科
pp.1846-1849
発行日 1986年11月10日
Published Date 1986/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220596
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昏睡や中等度以上の意識障害はそれほど診断に困難はない.
――もちろんその場合でも,心因性の失神状態や緊張病性昏迷などと,身体因性の昏睡を的確に鑑別するのは時にむずかしいし,また同じ重症の脳機能喪失状態である失外套症候群や無動無言akinetic mutism,とじこめ症候群locked-in syndromeなどと昏睡とを区別して状態像診断することは,常に容易とはいえない.――
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