全身性疾患と心電図
腎不全と心電図
杉本 恒明
1
1金沢大・第1内科
pp.786-788
発行日 1972年6月10日
Published Date 1972/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204117
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腎不全時に心電図変化を生じる要因となるものは,高K血症,低Ca血症,尿毒症性心外膜炎,高血圧,貧血,あるいはその他尿毒症性心筋障害といったものである.このうち高K血症は,腎不全に特徴的であること,特異な心電図変化を示すこと,しばしば致命的な不整脈をきたすことなどのため,もっとも重要視される.そこで,本文では高K血症を伴う腎不全症例について,日常にみる心電図変化の2つの場合を示し解説する.
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