治療のポイント
最近の抗ウイルス剤
橘田 晃
1
1東大医科研内科
pp.1895-1897
発行日 1971年12月10日
Published Date 1971/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203935
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細菌性疾患は抗生剤の登場によってその制御が容易となり,ウイルス疾患が次の目標に選ばれたのは当然で,最近はかなりの努力がこの方面に払われるようになった.にもかかわらず抗ウイルス剤の進歩はきわめて遅々としており,臨床上に応用しうる薬剤はいまだ少なく,その薬効も細菌疾患に対する抗生剤のそれに比ぶべくもない.しかし,ウイルスの増殖機序の解明につれ抗ウイルス剤もその作用機序が理論的に裏づけられるようになり,これに力を得て最近は多くの抗ウイルス剤が開発されつつある.
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