臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
IV.消化管疾患
1.薬物療法のポイント
抗コリン剤最近の動向
市岡 四象
1
1東女医大成人医学センター
pp.1874-1875
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208183
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はじめに
医療は古くから"痛みに始まり痛みに終わる"といわれている.
臭化メタンテリン(Robinson,Cusie 1950)に始まる一連の合成抗コリン剤(抗コリン作動剤)の出現は,疼痛を主訴とする腹部疾患の診療に画期的な進歩をもたらした,とくに近年開発された抗コリン剤は,本剤特有の副作用,視力障害,排尿困難,心悸亢進などがかなり軽減され,疼痛,蠕動運動,胃液分泌抑制作用が強力であるという利点をもっている.
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