今月の臨床 妊娠と薬物―EBM時代に対応した必須知識
妊産婦,授乳婦人での薬物の選択と投与法
4.抗菌・抗ウイルス・抗真菌剤
深田 幸仁
1,2
1国立甲府病院産婦人科
2山梨大学医学部臨床
pp.681-685
発行日 2003年5月10日
Published Date 2003/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100926
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はじめに
妊産婦および授乳婦に対して薬物投与を行う際には,抗菌・抗ウイルス・抗真菌剤に限らず,妊娠の薬物動態に及ぼす影響,薬物の経胎盤移行性および胎児への影響,母乳中への移行などに細心の注意を払う必要がある.また漫然たる抗菌剤の投与および強力な抗菌剤の無意味な予防投与は,免疫力の低下している妊婦には耐性菌誘導の引き金になるため避けるべきである.
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