グラフ
肝血管造影
中村 省三
1
1東北大第1内科
pp.1518-1523
発行日 1971年9月10日
Published Date 1971/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203843
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肝静脈造影 肘静脈からカテーテルを右心房を経て通常右肝静脈に挿入して造影する.肝硬変症では肝静脈枝の変形,分枝の減少がみられるので,閉塞肝静脈圧の測定などとともに行なわれ,診断上有用である.肝腫瘍のような局在性の病変に対しては,価値がやや劣る.またわが国では,肝部下大静脈・肝静脈閉塞症が稀ならずみられるが,その診断には下大静脈・肝静脈造影は欠かせない.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.