今月の主題 肝硬変—今日の視点
検査でどこまでわかるか
肝血管造影法
山本 貞博
1
,
秀村 立五
2
1愛知医大第1外科
2愛知医大第2外科
pp.874-875
発行日 1974年7月10日
Published Date 1974/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205487
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はじめに
医師の頭脳を必要としなくなるような,いわゆるスクリーニングテストを除外すると,どのような検査法であっても,その適用,分析,判定にあたっては,コンピューターでは決して真似することのできない医師の洞察力を前提にしている.
血管造影法は,それを適切に応用するならば診断的に決定的ともいうべき重要な結果を提示する方法となり得るが,その反面で,一つ注意を怠るならば何時でも,重大な医療過誤として責められる危険性を内蔵した診断法だということができる.
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