診断のポイント
動悸—機序・問診・鑑別の要点
石見 善一
1
1虎の門病院循環器科
pp.1189-1191
発行日 1971年7月10日
Published Date 1971/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203756
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動悸を正当に評価するには
健康人であると病人であるとを問わず,心拍動を意識する場合は数限りなく,したがって動悸を主訴として来院する者もきわめて多い.一般的にいって動悸はそれぞれの個人に心臓の存在を意識させる端緒となり,もし頻回に動悸を感ずれば,それはおのずと心臓の病気を連想させ,さらには心疾患があるのではないかとの恐怖心へと発展して受診の動機となることは当然考えられるところである.
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