Japanese
English
特集 急性腹症—画像診断から初期治療まで
イレウス
Diagnosis and initial treatment of intestinal obstruction
酒井 靖夫
1
,
畠山 勝義
1
,
谷 達夫
1
,
三間 智恵子
1
,
瀧井 康公
1
,
岡本 春彦
1
,
須田 武保
1
Yasuo SAKAI
1
1新潟大学医学部第1外科
キーワード:
イレウス
,
急性腹症
,
画像診断
Keyword:
イレウス
,
急性腹症
,
画像診断
pp.1147-1152
発行日 1996年9月20日
Published Date 1996/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902394
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イレウスは腸管内容の通過障害であり,器質的な原因がある機械的イレウスと,それ以外の機能的イレウスとに分けられる.腸管の血行障害の有無で,保存的治療,緊急および待期手術など治療方針が異なるため,画像診断ではイレウスの存在診断と質的診断の2つが必要である.さらに,血行障害を伴う場合には急速に全身状態が悪化し,予後不良となりやすいので,診断の迅速さも要求される.初期治療の原則は輸液による脱水,電解質・塩基平衡の是正などの全身管理,腸管減圧による局所の安静であり,早期手術が可能な体制のもとで厳重に経過観察しながら,臨床所見と画像検査を総合的に判断して,治療方針を決定すべきと考えられる.
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