臨時増刊特集 身体所見のとり方と診断のすすめ方
●身体所見のとらえ方
V.頸部
2.神経・筋・骨系
佐々木 智也
1
1東大物療内科
pp.776-777
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203660
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頸部は,神経学的に考えると上肢および胸部の一部を支配する末梢神経が神経叢をつくり,ついで主な神経幹を形成する場所である.筋系は頭部の運動,頸椎の運動,肩甲帯の運動および上部肋骨の運動を支える筋が存在する.骨としては頸椎があり,中に頸随,上部胸髄が保護されている.従って.頸部の神経・筋・骨は肩より上肢,上部胸郭,さらに脊髄を考えれば上・下肢と体幹に関連を有している,別の表現でいえば,これらの部位に異常がちって,頸部の正確な所見をとる必要がしばしばあるともいえる.
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