症例 全身性疾患と骨・2
神経疾患と骨その2—Charcot関節症・異所性化骨など
佐々木 智也
1
1東大物療内科
pp.268-272
発行日 1968年2月10日
Published Date 1968/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202115
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ルーチンの検査としてX線撮影の重要性をあらためて説くまでもないが,その手技について考えてみると,特別の造影をしないで単純に撮影するのを原則とするのは心・肺の検査である胸部撮影のほかには骨系統のみである。したがつて,骨のX線検査はごく簡単に実施でき,しかも多くの情報を提供してくれる内科医にとつてきわめて便利でしかも欠くべからざる手技といえる。しかし内科臨床において骨のX線検査は意外にわずかしか行なわれない。その理由はきわめて明確で,内科医が骨X線像の読影になれていないためである。ここに前回の例につづき実例を示し,骨のX線像に親しんでいただき,重要な診断のいとぐちが示されることもある点を理解していただきたい。
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