Japanese
English
実践講座 リハビリテーション診察法
4.神経・筋系の診察
Physical Examination for Neuromuscular Diseases.
丸石 正治
1
,
眞野 行生
1
Masaharu Maruishi
1
,
Yukio Mano
1
1北海道大学医学部リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation Medicine, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
運動・姿勢制御
,
神経
,
診察
Keyword:
運動・姿勢制御
,
神経
,
診察
pp.953-959
発行日 1998年10月10日
Published Date 1998/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108776
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はじめに
本稿執筆において以下の2点に留意した.
第1に,診断とは所見の取り方を知っているだけでは不十分で,その解釈ができることが大切であることに留意した.リハビリテーションにおいては,患者の呈する障害を医学的(本稿では神経学的)に分析し,治療へ結びつけていく必要がある.そのためには,運動制御機構を理解し,各神経徴候が示す運動学的な意味まで洞察が及ぶようになることが望ましい.したがって,本稿では神経所見の理解に重点を置き説明した.
第2に,リハビリテーション医学における神経・筋系の診察手順では,患者の能力低下の評価から細部の診察に移ることが必要であることに留意した.この際,神経・筋系の診察とともに,障害を助長する神経・筋以外の修飾因子を見落とさないような診察手順となるよう配慮した.
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