臨時増刊特集 身体所見のとり方と診断のすすめ方
●全体的な把握
II.精神と意識
2.精神医学的アプローチ
中沢 恒幸
1
1慶大精神神経科
pp.710-712
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203639
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精神障害の診断には意識,注意,了解,記憶,思考,感情,意志などの障害を他領域と同じく一定の順序に従って検索するルールがある,もちろん精神症状は純粋な客観性をもつことが困難な場合や,いろいろな制約(たとえば患者が口を閉ざして一言もしゃべらない,特別の企図をもつ詐病や教養の低さからくる表現能力の差異)があり,また種々の補助診断法を施行しえないときには患者の表情,態度,言動が重視される.
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