今月の主題 消化性潰瘍とその周辺
消化性潰瘍の治療
心身医学的アプローチ
川上 澄
1,2
1弘前大学教育学部・看護学科(内科)
2弘前大学医学郎・第1内科
pp.428-432
発行日 1988年3月10日
Published Date 1988/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221570
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消化性潰瘍(Peptic ulcer)は,胃あるいは十二指腸局所に潰瘍という器質的病変を現す疾患であるが,その発生や再発には心理・社会的因子あるいは性格的因子(いわゆるストレス)が強く関与している症例が多く,心身症(Psychosomatic Dis-ease, PSD)としても重要視される(図1)1).
したがって,治療も身体医学一辺倒の薬物療法のみでは十分ではなく,どうしても心身医学的な治療が必要である.
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