特集 褥創のケア—戻るべき看護の原点
癌末期患者の褥創ケアから問われたもの
中尾 洋子
1
1千葉県立がんセンター
pp.1250-1254
発行日 1984年11月1日
Published Date 1984/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920923
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はじめに
全身的な疼痛があり,体動によって苦痛が増強する癌末期患者を看護する上で,褥創発生をいかに未然に防ぐかは看護者にとって重要な課題である.
体位変換そのものが苦痛につながってしまうような患者の場合は,看護する側でも息を詰めるような思いをする.患者の苦痛を全身で受け止め,いかにタイミング良く体位変換ができるか,プロとしての看護婦の腕にかかっているとも考える.
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