診断のポイント
見逃がされている脂肪肝
高橋 善弥太
1
1東大第3内科
pp.1198-1200
発行日 1970年7月10日
Published Date 1970/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203271
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脂肪肝の2症例から
次のような症例がある.症例1 30歳男性.倦怠感を主訴として来院.肝機能検査により障害を発見され,follow upした.その結果は,黄疸指数 15-5,アルカリフォスファターゼ 2.3-3.1(0.8-2.9),血清蛋白 7.4-8.5,硫酸亜鉛試験 6-9,GOT 32-264,GPT 32-127,BSP 7.5-14.0%.
総括して,GOT,GPTが上昇しており,BSPも悪い.しかし蛋自系統には異常がない.フォスファターゼも正常である.黄疸指数は15まで高くなったことがある.
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