Current Abstract
遷延性ペニシリン反応—Pediatrics, Jan. 1969
pp.956
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203204
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SchmittとKrivitは,9歳の小女にベンザシンプロカイン・ペニシリンGを注射したところ,異常な遷延性ペニシリン反応が生じたことを記載している.それによると,頭痛,乳頭の浮腫,間代性けいれん,髄圧の上昇があったが,頸動脈による動脈撮影像は正常であった.これは,良性の頭蓋内高血圧があったことを示している.症状はいずれも,発症後5週間以内に霧散した.
さて,上記症状の生じたメカニズムであるが,おそらくそれは,脳血管透過性の増大に由来する脳血管性浮腫ではなかろうか.
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