Current Abstract
マリワナを使用すると精神病になるか—Journal of Pediatrics, Feb. 1969
pp.723
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203127
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Milmanは,人格の不安定な青年がマリワナをのむと,ときに急性の精神病をひきおこし,慢性の精神病の一因となるかもしれないと,信じている.マリワナはまた,青年の生活様式を分裂させるが,ヤクをいくつも併用することとも関連している.
提出せられたデータは,患者11名に関するものである.ヤクの使用前に精神病学的に研究せられたのは,そのうちの7名で,ヤク使用後には全員の11名が綿密に研究された.ヤク使用前に研究せられたグループでは,その全員が人格的な欠陥ありと診断された.ヤクの使用後,7名のうち6名が慢性の精神分裂病となった.前もって診察しなかったグループでは,患者4名中3名が,慢性精神分裂病という診断であった,この残りの患者1名は,人格的な欠陥をもっていた.両グループの臨床的特徴は類似していたが,彼らがけっきょく到達した精神病において,ヤクがはたしてどこまで原因的な役割をしているかは,おのずから問題が別であった,若い壮年期の1人をのぞくと,全患者の年齢は,思春期の中期か後期であった.しかも,全員が中流階級か上流階級の出身であった.
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