臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
II.消化器系疾患の診断技術
4.膵機能検査法
荻原 洋三
1
,
信太 秀夫
2
1信大小田内科
2信大内科
pp.661-666
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203105
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膵機能には外分泌機能と内分泌機能の2つがある.膵内分泌機能は,膵よりのインスリン,グルカゴンの分泌によって調節される糖代謝であり,その機能検査法の主なものは糖負荷試験である.膵疾患で糖の代謝異常を伴うことはしばしば経験され,膵機能検査法としで糖負荷試験は重要なものであるが,この点については別項で詳述されるので,本項では膵の外分泌機能検査法について述べる.膵外分泌とは膵管よりの膵液の分泌であり,その検査法としては,膵液の分泌状況,ならびに膵液分泌不全による消化吸収異常を知ることが要諦である.
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