臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
II.消化器系疾患の診断技術
5.肝機能検査法
鈴木 宏
1
,
織田 敏次
1
1東大第1内科
pp.667-673
発行日 1970年5月20日
Published Date 1970/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203107
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肝機能検査法にはすでに200種以上の方法が報告されている.このことは肝の機能が複雑なことを示すとともに,なお現在の肝機能検査法が不完全なことを物語るものでもあろう.とくに,ウイルス肝炎の特異的診断,脂肪肝との鑑別,胆汁うっ滞の鑑別診断,肝硬変症の確診などは今後の進歩に期待しなければならない.またなかには肝疾患に特異的でない検査法もあるので,その解釈には既往歴,現病歴,臨床所見をも十分に参酌した総合判断が必要である.
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