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グラフ
十二指腸低張造影と経皮胆管穿刺造影
Hypotonic duodenography and Percutaneous transhepatic cholangiography
高瀬 潤一
1
,
笹本 登貴夫
2
,
大野 孝則
2
,
中村 和成
2
,
遠藤 保利
2
,
茂田 徹
2
,
石渡 堅一郎
2
1国立千葉病院放射線科
2国立千葉病院内科
pp.277-282
発行日 1970年3月10日
Published Date 1970/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203003
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十二指腸をX線像として正確に捉えるためには,いわゆる十二指腸低張造影(Hypoto-nic duodenography)が現在のところでは最も目的にかなった方法と思われる。しかしながら,ここで考えねばならぬことは,本法によって得られた十二指腸X線像の所見からそれ自体の病変は別として,さらに胆道系および膵の疾患をも推知しようとしていることである。もちろんこれは誤りではなく十二指腸に現われる種々の関接症状からその原疾患を診断しうることは少なくない。しかし十二指腸とそれをめぐる諸臓器のX線診断の価値をさらに飛躍させるためには,両方を同時に造影することである.
故に筆者らは,十二指腸低張造影を行なうさいには必ず経静脈性胆道造影を併用し,経皮胆管穿刺造影を行なう場合には同時に十二指腸低張造影を加えている.これから以上の2つの造影手技と,それにより得られた興味あるX線像を紹介する.
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