グラフ
経皮的胆管造影法
卜部 美代志
1
,
津田 昇志
1
1金沢大学医学部第一外科学教室
pp.1297-1301
発行日 1964年10月20日
Published Date 1964/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203436
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胆道系の造影法としては,経口的ならびに経静脈的な排泄性胆道撮影が,従来から一般に行われているが,経皮的胆管造影法(percutaneous trans-hepatic cholangiography)は強化的な意味をもつ確定診断法として用いられるものである.
ある程度以上の肝機能障害や,総胆管閉塞による胆汁流出障害が存在する場合(血清ビリルビン値が2〜3mg/dl以上,黄疸指数では,Meulengracht指数30〜50以上,BSPで45分値20〜30%以上)には,経口法や静脈法では胆道系の造影は困難である.これに反して経皮的肝内胆管造影法は,造影成功率も高く,簡単な器具装置で容易に実施できて,しかも治療的な面にも役立つものである.
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