連載 訪問看護ステーションの現場をあるく・2
長崎へ
川越 博美
1
,
宮崎 和加子
2
1訪問看護パリアン
2健和会訪問看護ステーション統括部
pp.154-159
発行日 2008年2月15日
Published Date 2008/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101015
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地域の地形や文化を基盤にした訪問看護
第2回目の現場行脚は長崎です。昨年6月の全国訪問看護事業協会総会のとき,現場を見たいならぜひ来てくださいと誘ってくださった長崎県訪問看護ステーション連絡協議会副会長松島由美さんのコーディネートで長崎の訪問看護について学ばせていただきました。
長崎空港から時津港まで船で渡り,長崎の地形の特色をこの目で見ることができました。長崎県は多くの島(五島列島・壱岐島・対馬など)からなっており,人口の少ない小さな島での在宅ケアも担わなくてはなりません。海と山に囲まれ,平地はわずかで,少し車で走ればすぐ目の前に斜面が広がり,その斜面に多くの家が建てられています。訪問先の家まで車では入れなくて,長い階段を登らなければならないことも多いそうです。デイサービスに行くにも階段を下りたり登ったりで,家に閉じこもることも多くなると聞きました。
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