発行日 1969年1月10日
Published Date 1969/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202501
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冠動脈撮影の目的は,冠動脈の走行・形態を明らかにするにある.主として動脈硬化,血栓症の存否・程度・分布の診断がもっとも問題となる.ことに心電図で証明しえない狭心症,心筋硬塞を疑われる患者はもっともよい適応症である.また冠動脈外科のためにはぜひとも発展させなくてはならない診断技術である.このほか意外な病変,たとえば冠動脈の先天性奇型,AV-Fistelなどの診断には不可欠である.ただし,現状ではなおRiskを伴うので,症例の選択は慎重なほどよく,技術のいっそうの改良が望まれる.
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