治療のポイント
小児腎炎の退院基準
佐藤 仁
1,2
1三井厚生病院小児科
2東大
pp.730-731
発行日 1968年6月10日
Published Date 1968/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202252
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一般に入院治療は患者および家族に対して精神的ならびに経済的負担を課するものであるから,病状が許せばなるべく早く退院させ外来治療に移行すべきである.一方,疾患の治療という面からのみ考えれば,入院治療が外来治療にまさることはいうまでもない.医学的に退院は疾患が治癒した場合,疾患が非常に軽快し外来治療でも十分治癒しうると判断された場合,または病状が固定しさらに入院治療を行なっても早急に回復する可能性がないと判断された場合に行なわれる.具体的にどのような状態になれば退院が可能であるかは個々の疾患により異なる.小児腎炎の場合は厳密な退院基準が存在在するわけではなく、医師個人の判断によることが多い.以下,小児腎炎の退院基準に対する筆者の考えを記載する.
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