診断のポイント
むち打ち症候群
近藤 駿四郎
1
1東京労災病院
pp.1283-1284
発行日 1967年9月10日
Published Date 1967/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201910
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「むち打ち症候群」と一般によばれている臨床的立場からの私見は,すでに多くを記述してきたのでいまさらこれにつけ加えることはなにもないのであるが,内科方面の実地医家にもこの症状を一応理解しておいていただくことはたいへん有意義と思うので,ごく簡単に要点をかいつまんで述べることにした。
第一に本症状を示す患者の大多数は追突事故が原因となつているが,このとき頸部の過伸展過屈曲が生じることが症状発生に必要であり,また頭部に直接外力が作用することはまれである。
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