治療のポイント
授乳とクスリ
西村 昻三
1
1聖路加国際病院小児科
pp.1288-1289
発行日 1967年9月10日
Published Date 1967/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201912
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授乳期間中に母体に投与された薬剤が,どの程度母乳中に出現し,それが児にどういつた影響をおよぼしうるかということは,日常の臨床において授乳婦よりしばしば質問を受ける問題である。理論上はいつたん母体内に吸収された薬剤は量の多寡はあつてもなんらかのかたちで母乳中にも移行するものと思われるが,その詳細についてはあまりよく知られていないようで,これに関する文献も意外に少ない。筆者はこの方面を専門とするものではないが,臨床医として知つておかねばならないことでもあるので,二,三の文献を参考にしながら,主としてどういつた薬剤が用いられた場合には注意が必要かという点について述べたいと思う。
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