治療のポイント
小児神経症児の生活指導
高木 俊一郎
1
1大阪学芸大
pp.663-665
発行日 1966年5月10日
Published Date 1966/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201299
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小児神経症とは狭義には成人の精神神経症に相当するものをよぶべきであろう。しかし小児では,ことに乳幼児においては精神の発達段階が低く,また自我意識も乏しいので,心理的防御機制は未熟で,成人の類型にあてはめることが困難であり,神経性習癖や身体症状を伴つて現われる場合が多い。したがつて,ここでは小児神経症を神経症前状態あるいは神経症的反応,また心理的誘因によつて起こつた心身の適応障害といつたように広くとり,その生活指導について考えてみる。筆者の分類は別表のようである。(次頁の表1)
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