治療のポイント
じんま疹のくすり
野口 義圀
1
1横浜市立大皮膚科
pp.666-667
発行日 1966年5月10日
Published Date 1966/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201300
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じんま疹という言葉が,あまりにもポピュラーになつてしまったためか,案外誤診されている場合が少なくない。じんま疹は一過性の限局性浮腫で,ふつう掻痒と発赤とを伴うが,おおむね数時間であとかたなく消失する。
原因によつて食餌性,圧迫性,温度性(温熱または寒冷),日光性じんま疹などとよばれることもあるが,かならずしも,因果関係は明らかではない。このほか人工じんま疹(隆起性皮膚描記症)とよばれるものもあり,多くは経過の長短によつて急性および慢性の2型に分ける。
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