痛みのシリーズ・2
顔面痛—不定型な痛み
清原 迪夫
1
1東大麻酔科
pp.1884-1885
発行日 1965年12月10日
Published Date 1965/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201117
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比較的若い人に多い
頭部,顔面,頸部にくる限局しない痛みがこの部類に属する痛みの特徴である。痛みの起こり方は,突然的であつたり,また持続的であつたり,一定しない。時として,痛みのある側に自律神経症候を伴い,性格として神経質な心配性な人に多い。
痛みの分布は,神経線維の支配と一致せず,痛みの性質は,局在性に乏しく,び慢性で,むしられるような痛みとか,握られるような嫌な痛みという表現がなされる。持続時間は,日余に及ぶものが多く,意識するときはいつも感じるともいう。
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