グラフ
Raynaud現象
三島 好雄
1
1東大・石川外科
pp.1610-1611
発行日 1965年11月10日
Published Date 1965/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201044
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Raynaud現象は四肢の小動脈あるいは細動脈に一過性の収縮をきたし,その結果指趾にPallor,Cyanosisなど皮膚色調の変化を呈する症候群である。そして動脈収縮が緩解されるとつづいて反応性充血がおこり,指趾はいわゆるRuborの状態を呈する。この現象はRaynaud病に特有で,冬季や気温の低い早朝などに指趾を寒冷に曝露する場合にみられるが,その他外傷(凍瘡・振動工具病など),膠原病(硬皮症・リウマチ・結節性動脈周囲炎・汎発性狼瘡など),神経疾患(脊髄空洞症・脊髄前角炎・進行性筋萎縮症など・肩腕症候群など),閉塞性動脈疾患(閉塞性血栓血管炎・閉塞性動脈硬化症など),血液疾患(寒冷凝集素病・白血病・赤血球増多症など),中毒(重金属・麦角など)などにも合併する。
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