話題
AMERICAN COLLEGE OF PHYSlClANS—第45回アメリ力内科学会総会に出席して
飯田 喜俊
1
1淀川キリスト教病院内科
pp.1422-1423
発行日 1964年12月10日
Published Date 1964/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200625
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本年4月6日より10日まで5日間,ニュージャージー州,アトランティックシティにおいてAmerican College of Physiciansの第45回総会が開催され,私もこれに出席する機会が与えられたので,その印象をここに記してみたい。
この学会はわが国における日本内科学会総会に相当するものであるが,さすがにアメリカだけあつてまつたく国際的な雰囲気であり,出席者は数千人であつたろうか,なかなかの盛会であつた。学会場は世界一大きいといわれるコンベンションホールであつて,4会場に分かれて行なわれた。すなわち,主として特別講演やパネルディスカッションの行なわれた一番広い会場と個人演説が行なわれたやや小さい2カ所の会場と--それぞれの会場で基礎的なものと臨床的なものとが論ぜられたのであるが--,テレビによるプログラムの会場との4つである。このテレビ会場は私も興味深く,かつ有益なプログラムであると感じたのであるが,主として臨床家向きの実際的なものが扱われ,何インチであろうか巨大なカラーテレビによつて展示されるのである。画面もなかなか鮮明で美しく,また内容も通りいつぺんの映画のごときものでなく,すべてまつたく実演である。各プログラムのあとで質問用紙がくばられ,演者がテレビを通して答えるという仕組みとなつている。これら4つの会場以外に医書および医療器械の展示場があるのはわが国と同様であるが,スケールの点では遙かに大きく,はなやかなものであつた。
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