海外だより
アメリカ外科学会総会に出席して
岡田 正
1
1大阪大学医学部第1外科
pp.378-380
発行日 1972年3月20日
Published Date 1972/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205567
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
本年のアメリカ外科学会総会は10月18日より5日間Atlantic Cityで開かれました.私は昨年Minnesota大学留学中に提出した演題が採用されたので,幸いにも昨年に続いて出席する機会を得ました.本学会は正しくはAnnual Clinical Congress of American Collegeof Surgeonsと呼ばれ,今年は第57回目に当ります.外科学会とはいつても,アメリカでは眼科医,耳鼻科医,婦人科医等も外科医のうちに含まれており,文字通りマンモス学会です.外国からの出席者も多く,一週間の間New Jerseyのこの小さな町は正に国際都市となります.町の中心は大西洋岸沿いに板を張り合わせて作つた長い歩道—Board Walk—で,これに沿つてCon-vention Hallを中心として威風堂々たるさまざまのHotelがずらりと立ち並んでいます.学会期間中,この一本道を皆がぞろぞろと往き来し,たいへんなにぎわいを示します.このBoard Walkは歩行者のみに開放されており,車といえばただ時折ホテル客の荷物を運搬する小さな荷車が走つているだけです.学会本部はこのBoard Walkの中ほどにある大きなConvention Hallにあるのですが,マンモス学会のこととて,これだけではとてもおさまりがつかず付近の7つのホテルにあるmeeting hallを使つて行なわれました.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.