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第59回AMERICAN HOSPITAL ASSOCIATION年次大会に出席して
沼 正三
1,2,3
1兵庫県立尼崎病院
2兵庫県病院協会
3日本公立病院連盟
pp.293-298
発行日 1958年4月1日
Published Date 1958/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201348
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いきさつ
昨年の春兵庫県立尼崎病院においていよいよ待望の癌治療センターを設立する案が兵庫県当局と話し合いがつき,また,尼崎市においてもその重要性を認め充分の寄附をする申出があり,私はかねてからアイソトープ,コバルト60による癌治療施設に対しアメリカの新知識を得ることに関心をもつていた。そこで米国の癌治療センターを見学し本病院の新設に当り資料を求めるため渡米を計画していたが,たまたま米国病院協会が59回年次大会をアトランチツク市で開催するので日本代表として始めての出席をすることを決めた。
私は来日されたことのある米国病院協会理事長Edwin L. Crosby博士に非公式な問合せをした。それは日本からの代表として出席できるものか,また出席した際どのような手続が必要か,申込書その他に就いて,例えばアトランチツク市のホテルの宿泊予約等であつた。これに対しAHA大会担当委員長とCrosby博士から丁寧な返信に接し文献を数多送つていただいた。そこで日本病院協会橋本寛敏会長や日本公立病院連盟会長一見赳夫会長等と相談の結果各理事会の承認を得て両団体の正式代表として始めてAHAの年次大会に出席することになつた次第である。私は橋本会長一見会長から正式代表としての公文書をいただきこの名誉ある代表になり数限りなき代表としての歓待をアトランチツク市で受けたことに対し両会長に心から感謝する次第である。
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