症例
いわゆるVanishing tumor
山家 武雄
1
1大阪府立病院
pp.716-719
発行日 1964年8月10日
Published Date 1964/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200418
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心不全を診る機会は多いが,それにもとづくvanishing tumorを診る機会は,はなはだしく少ないものである。
心不全のある患者で,胸部X線像の右肺中野に,腫瘍様の陰影が認められた時には,強心剤と利尿剤を用いてみると,vanishing tumorの場合には,その陰影はすみやかに縮少,消失してゆく。しかし,心不全の状態が悪くなつてくると,同じような陰影が,同じ部位に,繰返し現われることがある。
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