連載 内視鏡の読み方
胃アニサキス症に伴う胃vanishing tumor
辻 陽介
1
,
永尾 清香
1
,
小池 和彦
1
1東京大学医学部附属病院消化器内科
キーワード:
胃アニサキス症
,
胃vanishing tumor
,
粘膜下腫瘍様隆起
Keyword:
胃アニサキス症
,
胃vanishing tumor
,
粘膜下腫瘍様隆起
pp.340-342
発行日 2021年2月20日
Published Date 2021/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001709
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胃vanishing tumorとは1976年に山崎らが提唱した用語である1).胃噴門穹窿部に発生した腫瘤が短期間で消失した2症例を経験した彼らは,心不全の改善とともに消失する葉間胸水をvanishing tumorと称するのにならい,短期間で消失する胃腫瘤性病変を胃vanishing tumorと呼ぶことを提唱した.原因として,胃アニサキス症,急性胃炎,アルコールなどが考えられているが,近年胃アニサキス症を原因とする報告が増えている.
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