REVIEW & PREVIEW
Clostridium difficile感染症
柳 秀高
1
1東海大学医学部総合内科
pp.2226-2228
発行日 2014年11月10日
Published Date 2014/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200151
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クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile:CD)は1935年にヒトの便から分離され,嫌気培養が必要で培養困難であったことから当初はBacilus difficilisと呼ばれた1).1970年にはCDがトキシンA, Bを産生し,偽膜性腸炎を起こすこと(Clostridium difficille infection:CDI)が認識された2).そして2002年にカナダで重症のCDIが増加していることが報告されたのを皮切りに3),同様の報告が続いている.ここで分離された株は「NAP1/BI/027」(North American pulsed-field gel electrophoresis type 1, restriction endonuclease analysis type BI, PCR ribotype 027)と呼ばれ,重症感染を起こすことで知られている.
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