増刊号 CT・MRI—“戦略的”活用ガイド
特殊検査とオーダーのポイント
心臓CT・MRI
倉田 聖
1
1愛媛大学大学院医学系研究科放射線医学
pp.225-235
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200066
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multi detector-row computed tomography(MDCT)とmagnetic resonance imaging(MRI)は,近年の目覚ましい技術革新により,超音波検査や核医学検査とともに非観血的検査の一つとして循環器疾患診療の大きな役割を占めるようになってきている.
MDCTはX線の投影データを,MRIは磁石と電波を用いて体内の水素原子核の磁気共鳴現象からの緩和現象を画像化する画像診断法であるが,心電図(ECG)をモニタしながら撮像することから心臓CT,心臓MRIとも呼ばれている.心臓CTの長所は,短時間で広範囲を高い空間分解能をもって撮像することが可能であり,形態診断,特に冠動脈の評価に優れていることである.対して,心臓MRIは,放射線被曝することなく,機能評価や組織性状診断に優れている.
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