特集 身近に潜む心筋症を診る―進歩する診断と治療
[Chapter 2] 心筋症の診断に必要な検査
心臓MRI検査,心臓CT検査
上原 雅恵
1
1がん研究会有明病院 腫瘍循環器・循環器内科
キーワード:
シネMRI
,
遅延造影
,
T1/T2マッピング
Keyword:
シネMRI
,
遅延造影
,
T1/T2マッピング
pp.210-214
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_210
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★★★心臓MRI検査や心臓CT検査は,心筋症の原因精査を行う際に必須の検査である.そのほか,治療効果判定や予後評価を行う際にも画像検査が重要となる.
★心臓MRIは,心機能評価を行うシネMRI,心筋性状評価を行うブラックブラッドT1/T2強調像,遅延造影,T1/T2マッピングを撮影する.各心筋症の病態や特徴を知ったうえで,画像検査による特徴所見を捉えるとよい.
★★心臓CTは冠動脈病変の検出に関して高い診断精度を有しているため,心筋症の原因として虚血性心筋症の可能性について検索する際に選択する.近年は,CTの撮影機器の進歩に伴い,心臓CTにおいても心筋性状評価の診断精度が向上しており,MRI検査が困難な症例ではCTによる性状評価を行うとよい.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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