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特集 必携! 唾液腺診療 虎の巻
《腫瘍性病変の診断》
CT/MRI
Diagnostic(CT/MRI)imaging of the salivary gland disorders
八木 正夫
1
Masao Yagi
1
1関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
キーワード:
唾液腺腫瘍
,
多形腺腫
,
ワルチン腫瘍
,
副咽頭間隙
,
腫瘍内出血
Keyword:
唾液腺腫瘍
,
多形腺腫
,
ワルチン腫瘍
,
副咽頭間隙
,
腫瘍内出血
pp.639-644
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203751
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POINT
●副咽頭間隙への進展など深部の病変や,舌下腺腫瘍など下顎骨があるために進展範囲の把握が難しい腫瘍性病変は,MRIあるいはCT撮影が必要である。
●腫瘍性病変の良悪性の鑑別はMRIが最も優れるが,高悪性度癌でも全周性に不整な辺縁や不明瞭な境界を呈さない場合があるため,注意深く辺縁の観察を行うことが重要である。
●多形腺腫は,分葉状であることが多く,T2WIで被膜様構造をもち,内部高信号が典型的であるが,内部信号は軟骨腫/粘液腫様構造が多いとT2WIで高信号となり,細胞成分が多いと低信号になる傾向がある。
●良性腫瘍に腫瘍内出血を生じた場合に,痛みを伴い皮膚変化がみられることもあり,細胞診に加え画像所見も悪性を疑う所見を呈することがある。
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