増刊号 CT・MRI—“戦略的”活用ガイド
特殊検査とオーダーのポイント
脳の拡散強調画像と灌流強調画像
吉田 篤司
1
,
藤間 憲幸
1
,
工藤 與亮
1
1北海道大学大学院医学研究科放射線医学分野
pp.217-224
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200065
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拡散強調画像(DWI)と灌流強調画像(PWI)の概略
MRIで一般的に知られているT1強調像,T2強調像,FLAIR像といった撮像法は主に形態を反映しているのに対して,拡散強調画像(diffusion weighted imaging:DWI)ではミクロレベルの水分子の拡散,灌流強調画像(perfusion weighted imaging:PWI)では血液灌流といった形態画像では評価することのできない機能的な情報を画像化しており,これらの検査を追加することで病態の評価や疾患の鑑別に有効なことがある.本稿ではDWIとPWIについて一般的に知っておくとよい知識を整理し,さらに日常診療で遭遇する可能性の高い疾患でそれぞれの撮像法がどのように有用であるかを概説する.
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